山形県と福島県の県境近く、奥羽本線の難所・板谷峠に位置する峠駅。 雪に包まれる山間のホーム、静かな待合室、そして名物「峠の力餅」。 今回は、そんな峠駅を実際に訪れ、その歴史と魅力をたっぷりと紹介します。
🚉 駅概要
| 駅名 | 峠駅(とうげ) |
|---|---|
| 路線 | JR奥羽本線(山形新幹線・普通列車区間) |
| 所在地 | 山形県米沢市大沢 |
| 開業年 | 1899年(明治32年) |
| 駅構造 | 島式ホーム1面2線(スイッチバック構造) |
| 利用者数 | 数名/日(無人駅) |
🗺️ アクセス方法
峠駅へは、米沢駅から普通列車で約25分、福島駅からは約40分。 列車本数は1日数本のみで、訪問の際は時刻表確認が必須です。 駅前に車道はなく、一般車で直接アクセスすることはできません。 まさに“鉄道でしか行けない駅”の一つです。
🚶♂️ 駅到着〜周辺の様子
ホームに降り立つと、周囲は一面の緑。 木々のざわめきと鳥の声だけが響く静かな空間が広がります。 ホームの下にはかつてのスイッチバック線路跡が残り、草木に覆われながらもその存在を感じられます。 待合室は小さく、掲示板には訪問者のメッセージノートが残されていました。
- 峠駅ホームとスイッチバック跡
- 待合室内の雰囲気

峠駅まで来た電車
🕰️ 駅の歴史とエピソード
峠駅は1899年に開業。かつては板谷峠越えの補助機関車を連結・切り離しするためのスイッチバック駅として機能していました。 1990年に山形新幹線開業に伴い、スイッチバックは廃止されましたが、ホーム横にはその名残が今も残っています。 また、駅ホームでは「峠の力餅」の立ち売りが今も続いており、これを目的に訪れる鉄道ファンも多いです。
📸 駅周辺の見どころ
峠駅のすぐ横には、山の湧き水を利用した小さな滝や渓流があります。 また、ホームからは雪の時期に限り、真っ白な山肌とトンネルのコントラストが見られます。 周辺には人家や店舗が一切なく、自然と鉄道だけの世界が広がります。
- 旧スイッチバック跡と信号機
- 自然の中を通る新幹線の風景
- 峠の力餅販売風景

駅を通過する山形新幹線E3系

この駅の名物といえば峠の力餅!

雪を防ぐためのシェルター兼駅舎
🚃 旅メモ
| 訪問日 | 2025年5月31日 |
|---|---|
| 天気 | 雨/気温 20℃ |
| 使用列車 | 奥羽本線 普通 米沢行き |
| 滞在時間 | 約40分 |
| 備考 | トイレなし/売店なし/携帯電波弱い |
✍️ 感想・まとめ
峠駅は、鉄道でしか行けない“本物の秘境駅”。 雪深い山中で、静けさと自然の厳しさを同時に感じられる特別な場所です。 ホームに立つと、かつてスイッチバックで峠を越えていた時代の音が聞こえるようでした。 峠の力餅を味わいながら、鉄道の歴史と旅情を噛みしめる——そんな時間を過ごせる駅です。
🔗 関連リンク
Youtubeでも峠駅の訪問動画を投稿していますのでよければご覧ください!!



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